先生、今日もお疲れ様です。
ペアケアリンク西田です。
診療の合間に、頼りにしていたスタッフから「少しお話しできますか」と声をかけられる。
そして伝えられる、退職の相談。
残念な気持ちはもちろんですが、それと同時に、
「また求人を出さないと」
「採用できるまで、今の人数で回せるだろうか」
「新人教育の時間もつくらないと」
と、いろいろなことが頭をよぎるのではないでしょうか。
スタッフが退職すると、まず目につくのは求人広告費や紹介手数料などの「採用費」です。
でも実は、それ以外にも医院の中では、さまざまなコストが発生しています。
今回は、普段はなかなか数字に表れない「退職に伴うコスト」を、一緒に整理してみたいと思います。
求人広告費や紹介手数料であれば金額として残りますが、たとえば次のようなものは、なかなか数字には表れません。
・院長や先輩スタッフが、新人教育に使う時間
・新人が仕事に慣れ、一人で対応できるようになるまでの期間
・人員が少ない間に、残ったスタッフへかかる負担
どれも医院を運営していくうえでは必要なものですが、あえて計算する機会はあまりないと思います。
そのため、「退職にどのくらいのコストがかかったのか」は、実際よりも小さく見えやすいのです。
医院によって給与や採用方法、教育にかかる期間は異なりますので、ぜひご自身の医院の数字に置き換えて見てみてください。
今回の試算では、合計で約145万円となりました。
もちろん、すべての医院で145万円かかるという意味ではありません。
一方で、この数字には、残ったスタッフの業務負担が増えることや、院長先生自身が採用・教育に割く時間など、金額に置き換えにくい負担は十分に含まれていません。
そう考えると、「1人の退職」は、想像している以上に医院経営へ影響している可能性があります。
そして、このコストは退職が発生するたびに繰り返されます。
だからこそ、採用に力を入れることと同じくらい、今いるスタッフが安心して働き続けられる環境をつくることにも、経営上の意味があると私たちは考えています。
スタッフの育成や定着への取り組みは、スタッフのためだけのものではありません。
結果として採用・教育にかかる負担を減らし、院長先生や医院全体を守ることにもつながります。
明日、これだけやってみてください
もし少しお時間があれば、直近で退職したスタッフを1人思い浮かべてみてください。
そして、
「採用にいくらかかったか」
「教育にどのくらい時間を使ったか」
「一人で任せられるようになるまで、どのくらいかかったか」
を、ざっくりで構いませんので書き出してみてください。
10分ほどでも十分です。
数字にしてみることで、「採用すること」だけではなく、「今いるスタッフに長く働いてもらうこと」の価値も、少し違った角度から見えてくるかもしれません。
「スタッフに長く働いてほしい。でも、何から始めればいいのかわからない」
そんな院長先生に、ひとつでも実践のヒントを持ち帰っていただけるコラムにしていきたいと思っています。
次回は、「スタッフが辞める本当の理由」についてお届けします。
ペアケアリンクは、歯科医院で働くスタッフの声を定期的に拾い、院長先生とスタッフの間にある小さなすれ違いを、退職につながる前に見つけるための定着支援サービスです。
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